入る時代です。
しかしそんな中で、人はかえって淋しさを感じるものではないでしょうか。
物質的に満ち足りてしまったからこそ、物ではなく、何か熱く心に響く
ものを求めていると思うのです。
花はどうでしょう。
花は、枯れてしまうし、生命も短いし、値段が高いからといって、つい敬遠
されがちです。
しかし、だからこそ価値があるとは思いませんか。
花は、食べるものではないし、着るものでもありません。
むしろ、役に立たないものとさえ言えます。
しかし、それだけに、もらった人は独特の感激が生まれるはずです。
花屋は基本的に、魚や肉、野菜や米などの物を売るのではなく、ハート、
感激を届けようとしているのです。
花にたずさわる者としては、一人よがりかもしれませんが、この点に大きな
誇りをもっているわけです。
花を贈って、贈られて、もっと豊かな感情を育てたいものです。
そういう意味からも、ギフト志向は、まだまだ大きく伸びる余地があると
思っています。

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