2010年03月26日

花屋さんから学ぶ、水揚げ法

水揚げとは・・・花を長く楽しむために絶対しなければならない作業が水揚

        げです。

植物の茎の中には、水分を運ぶ働きをする導管が通っています。
 
植物は、その導管の毛細管現象と葉からの水分の蒸散によって吸水します。

ですから、導管がつぶれてしまったり、なにか異物が詰まったりして、 

うまく機能しなければ水を吸うことができません。

そういうことにならないように、切り花の吸水を助けるために行う処理を水

揚げといいます。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 ◇プロの目は、やさしく花を見守ります


昔から、花の水揚げにはいろいろな方法があり、花屋もその店によって水揚

げの方法が違います。


その方法を上げてみましょう。



1・茎を切り直す、茎を切る、茎をたたく、など物理的方法

  切り口の導管が新鮮になり、水が通りやすくなる。

  (ただし、花によっては、手で折ったり茎をたたいたりすると、導管が

   つぶれやすいので、切るのが最良)


2・茎の切り口を焼く、煮る、熱湯につける、など切り口の消毒をする


3・キキョウの水揚げは、塩でもむ、テッセンは、ハッカ油をつける、

  アジサイは明礬(みょうばん)をつける、カスミ草は洗剤を入れる、

  などの科学的処理法。

  それぞれに意味がありますが、細胞の活動を補助しています。


4・エチレンガスの発生を防ぐ。



[ キクの場合 ]

キクの茎についている葉を、2分の1取って、水揚げするのか、3分の1

取って水揚げするのか、これは大きな問題です。


店で1本売りや、生け花用に売る場合には、葉が少なくとも半分はついて

いないと売りにくくなります。


キクの花自身の保ちや、水揚げの面から言えば、葉を多く取ってしまった

ほうがよいわけです。

そのうえ、花の出来具合もかかわってきます。


葉や茎が、固くしまっているか、やわらかく間延びしているかなどを見分け

て、葉を取るなり、水揚げするなり、方法を決めていきます。


ただし、一般に葉を水につけると、バクテリアの発生につながります。

ご家庭で、バラなどを花ビンにいける場合には、茎の下から3分の1の葉を

カットしたほうがよいでしょう。



また、市販の水揚げの薬も種類が多く、それぞれに効果があります。

業務用には、輸入物として、枝物用、カーネーション用、キク用と分かれて

いるものもあります。


また、ライラックなどは、水が揚りにくい花ですが、オランダから輸入され

たライラックは、1本、1本の枝に専用の水揚げ薬がついて出荷されてくる

のです。


特に枝物は、水揚げがよくないので、薬の使用をおすすめします。

園芸店や花屋さんい聞けばわかるはずです。


花をできるだけ長く保たせることは、花屋にとって大切なことなので、

さまざまな方法で水揚げをするわけです。


しかし、中には例外もあります。


たとえば、春先の急に暖かくなったときや暑いときなどは、水が揚がって

急激に花が咲いては困る場合があるのです。


昔からサヤモノと呼んでいる、アイリス、ショウブの類は、早く咲きすぎ

そうな場合は、茎を切り直ししません。


しかし、アイリスやチューリップのように、根に球根に近い白い部分が

ついてくる場合は、その白い部分は切り離します。


そして、急激に水が揚がるのではなく、徐々に水が揚がり、切り花の生命

生活が保たれるようにしておくのです。





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posted by 夏島 洋 at 00:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 花を長持ちさせるために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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