ある日、花キューピットの通信配達で、テッポウユリ100本の注文を
受けました。
お届け先は、銀座のクラブ。
そこのホステスさんの誕生日のお祝いとかで、ごひいきのお客様からの
プレゼントということでした。
当日は、あちらこちらから、たくさんの花束や、アレンジが届けられました
しかし、ユリ100本の花束は、そのボリューム感もさることながら、大胆
な発想ということで、話題を独占してしまったようでした。
それから1カ月後、今度はそのクラブのママさんの誕生日がやってきました
すると、同じお客様から、ママさんは25歳になるということなので、
今回は、250本のテッポウユリの花束の注文が出ました。
たかがユリの花といっても、250本の花束となると、制作するのに3人
がかりで約2時間かかりました。
高さが2・5mと、まるで塔のような花束が完成したのです。
ところが持ち上げようとしても、ビクともしません。
大の男、3人でやっとのことで運びました。
しかし今度は、クラブまで運搬していくのに普通のライトバンにはいらな
かったため、結局、トラックを使って納品に行きました。
すると、またしても問題がおきました。
クラブの入っているビルのエレベーターに乗せることができなかったのです
私たちは、最後の力をふりしぼって、4人がかりで階段を上っていく始末
でした。(汗)
大きいこともいいことですが、あまりに大きすぎるというのも考えものです
でも、250本のユリが、周りを圧倒!していたことは言うまでも
ありません。

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