2010年05月04日

必殺、花の植物検疫官




よく、日本の植物検疫は厳しすぎると言われています。

日本以外にも、農業を大切にするアメリカ、オーストラリア、ニュージー

ランドなどは厳しくしているそうです。


切り花の場合は、花を逆さに振って、害虫が花の中から落ちてこないかを

検査するのが主な作業になります。


たとえばランの場合は、花の1つ、1つの中を調べていくのですから、

目は疲れてくるし、かなりの根気が必要な仕事といえます。


検疫官の7つ道具といわれるものには、ピンセット、ナイフ、ルーペ、

柄つき針、筆などがあります。


これらを駆使して、ていねに花を扱いながらも、虫一匹を見逃すまいと目を

光らせているわけです。


もし、虫が見つかった場合は、薫蒸(くんじょう)を受けることになります

それぞれの害虫の種類によって、しゅう化メチルなどのガスを使って薫蒸

(くんじょう)されます。


時間は、50分〜2時間ほどと、ばらつきがありますが、この間、当然花は

かなりの傷手を受けてしまいます。


しかし、たとえばタイのランなどは、あらかじめ消毒されてくるので、害虫

がでることもめったになく、全体の1%以下の確立といわれています。


さて、検疫は地道に行われていくわけなんですが、もし、花が何万本という

数になっても1本、1本調べていくのかというと、そうではありません。


そんなことをしていたら、せっかくの花がどんどんしおれてしまいます。


検疫対象になるの花の本数は、1種類につき総数が100本以下なら全部

検疫します。


150本までなら、そのうちの100本。

400本までなら、そのうちの150本。

800本までなら、そのうちの300本。

800本以上は、460本、ということになっているそうです。


何万本輸入しても、種類が同じなら、検疫は460本でよいということです


たとえば、タイから入ってくるランは、昭和61年では8600万本でした

しかし、翌62年では1億2000万本となりましたが、それでも検疫本数

は変わらず460本ということになります。


ところが、チューリップ、カーネーション、バラ、ユリなど、種類の多い

ことが特徴となっているオランダでは、そう悠長なことは言ってられません


種類が多い分だけ、時間がどんどんかかって、花の傷みが心配になってくる

のです。

もともと、距離的に遠いというハンディをもっているオランダにとって、

これでは、ふんだりけったりです。


そこでオランダでは、日本の検疫官を現地に駐在させて、輸出のときに検査

をすることにしたようです。


しかしこれでも、日本へ入ってきたときの検査がまったくなくなるわけでは

ありません。

それでも、かなりの時間短縮にはなっているようです。


こうして成田で無事検疫をすませた花達は、再び倉庫へ戻っていきます。

これらの花は、道路のすいている夜9時ごろ、成田を出発して、それぞれの

花市場へと運ばれていくのです。





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posted by 夏島 洋 at 10:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 花事情最前線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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