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ある説によると、すでに石器時代には草や木の葉、実などを
薬や繊維として使っていたといわれています。
古代エジプトの古紙(パピルス)には、今から4千年も前から
呪術的、宗教的医療とともに、薬草治療が行われていたと
記されているそうです。
中でも興味深いのは、
内臓や目、皮膚の病気やケガの治療に使われていたハーブの
リストには、アロエ・クミン・コリアンダー・フェンネル、
ジュニパー・ゲンチアナなど、現在もさまざまな用途で
使われているものが多く見られる点です。

さらに古代エジプトにおいては、
薬用・食用・染色・彩色用の他、神に捧げる宗教儀式や
ミイラづくりの防腐剤としても欠かせない材料のひとつでした。
歴史に残る美女、クレオパトラが、ハーブの愛好家だったという
話は有名です。
ローズマリーやジャスミンのエッセンスで、肌や髪・歯を磨き、
ハーブで染め抜いた衣装を身に着けていたそうです。
古代ギリシャ・ローマ時代の医療を確立したのは、
ヒポクラテスです。
ヒポクラテスもまた、多くの薬草治療を行っていて、236種類の
ハーブを知っていたと言われています。

