今は、花を買いに来る人の8割が、まずカワイイもの、小さいものを
求めています。
たしかに、物理的に見て住居がそれほど広くないというのが、日本の住宅
事情なので、大きなものを飾ろうにも場所がないというのが、ほんとうの
ところかもしれません。
とにかく、大きいものより小さいものが好まれています。
たとえば、カーネーションです。
今、店でよく売れているのが、だいたいその傾向にあるようです。
そして、ミニアレンジ・ミニブーケと呼んでいますが、小さいバスケット
に小さい花を、ちょこちょこと挿したものや、小さい花を小さく束ねて
花束にしたものが、今一番のヒット商品になっているのです。
ひと昔前の一時期は、できるだけ見映えがするように、豪華に見えるように
作る傾向があったのですが、今は正反対といえるほどです。
「小さくてかわいい」 ものが喜ばれています。
少し話はずれますが、観葉植物の世界でも、やはりミニが盛んになって
きました。
小さい者同士をいろいろまとめて、コンビネーションして作ります。
また、鉢物も今やアレンジ時代といって、一鉢をただポンと出すのではなく
いろいろな鉢をバスケットに入れて組み合わせたものにします。
良い花をコンパクトにアレンジして、店頭に並んでいるのをよく見かけます
よね。
贈り物としてほんとに一般的になりました。
