2010年03月10日

花を愛する心


 ◇もっと花に近づこう


花を愛する人に悪人はいないといいます。

花はいつも清らかで、人の心を汚したりはしないからです。


殺伐とした世の中では、机の上に飾られた1本のはなでさえ、心をなぐさめ

てくれます。


花に対してこころがなごむという感情は、いかにも人間的。

なぜなら、人間以外の動物は、たとえ人間に近いとされるゴリラや、

チンパンジーでさえも、花を美しいからといって楽しむことはしません。


小鳥や蝶も同じことで、花の中を飛び回っているのは、食料として虫や花の

蜜を探しているのです。


残念ながら、決して花の美しさにひかれて飛んでいるのではありません。

花を愛する心は人間だけの特権と言えるかもしれません。

この特権を有効に使っていますか?


単に、花を美しいといって愛するだけではほんとうの花のおもしろさを

知らないことになるでしょう。


花との親交を深めるためにも、まず花の名前をたくさん覚えてみてはどう

でしょうか。


日本の中年男性は、花の名前を知らないことを平気に思っていますが、

フランスでは古くから、紳士の条件のひとつとして花の名前を知っている

ことが必要だと聞いています。


自分の知っている花を見つけると、おもいがけずうれしくなって、花に

対する想いもより大きくなるはずです。


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それから、花のしくみです。


花の風情はもちろんのこと、千変万化する茎や葉の表情なども、知識として

知っておくとよいでしょう。


そうすれば、草花の繊細な営みとたくましいまでの生命力をひしひしと

感じることができます。


そのほか、こうした科学知識だけでなく、その花の名前の由来やエピソード

なども、おまけとして知っておけば、楽しさ100倍になることうけあい

です。


花とより一層親しくなるためには、今は数多くのカラー刷りのきれいな本が

出ています。

ひまなとき、ちょっと一息入れたときなどに、ページをめくってみるとよい

でしょう。

今まで知らなかった花の世界が、ぐーんと身近に感じられると思います。


同じように花屋も、ちょくちょくのぞいていただきたいものです。

最近の花屋には、新しい品種の花が次々と飾られ、色彩も豊富で、まるで

パステルカラーのクレヨンをひっくり返したように華やかです。



ちょっと足を止めて、花の香りに包まれてみてください。

きっと気分が晴れやかになるでしょう。


それは美しい花に、ふと心がなごむ瞬間だと思います。



その安らぎと、美しいものを美しいと思える感性を失いたくありません。

「花を愛する心をいつまでも大切にする」、それは必然的に人を愛する

気持ちと重なってくることでしょう。


花屋は、ほんの少しでも、そのお手伝いができたらと思っています。

花に寄せる想いは人それぞれでも、その基本的な精神は同じだと思います。


花を愛でる心を、いつまでも大切にしていきたいものです。

 


posted by 夏島 洋 at 13:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本人と花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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