2010年04月03日

花の手入れ法・・花びんの水は多めに

花びんの水は、どのくらい入れればよいかというと、

これは、特別な場合を除いて多いほどよいといえます。


ふつう根のついている植物が、どのくらいの速さで葉や花まで水分を吸い

上げていくと思いますか?


たとえば、ヒマワリでは、1時間に78cm、タバコ(葉の状態で)は

1時間に118センチと、かなりの速度で水分を吸い上げていっているの

です。


また、吸い上げた水分が葉面から蒸散も、ヒマワリ(夏の晴天)では1日に

1リットル、1エーカー(1200坪)のトウモロコシ畑では1日に、

なんと1300トンにもなると言われています。


花は水を蒸散し、水自体も水面から蒸発していきますから、花びんには十分

に水を入れておく必要があります。


また、個人で花をいける場合は、何十本もの束を1つの花びんに入れること

はまれでしょうが、花屋では、ひとつの桶(おけ)に50本、100本と

入れてあります。


このことは、1本だけ水の中に入っているのに比べて、50倍、100倍も

早く水が汚れる(細菌の繁殖が激しい)ことにつながります。

当然、水の減りも早くなりますから、新しい水をたっぷりと与えることが

大切なのです。


一方、逆に花屋では、花桶(はなおけ)や、花びんに水を少ししか入れて

おかない場合があります。


ショウブ、アイリス、グラジオラス、ユリなどの水揚げがよすぎて、

すぐ花が咲いても困るものは水を少なくしています。


ほかにも、エニシダ、アカシヤのように、茎の下についている葉が、水に

つかると変色したり、腐食して水を汚してしまうのも水を少なくします。


もし、これらをいける場合は、水に入ってしまう部分の葉をよく取り除いて

から、たっぷり水を入れるとよいでしょう。


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


このように、水を取り替えると同時に、葉の変色したものを取ったり、花の

向きや長さをそろえたり、売れ行きがよくて本数の少なくなったものを

まとめたりすることを 花屋では 「水取替え」 といっています。


そして、この水取替えを上手に、早くできるようになって、きれいに陳列

することができれば、花屋として一人前といわれます。


みなさんも、できそうなことから一つひとつ試していってくださいね。


   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


また、アカメヤナギ、セッカヤナギなどは冬期でも丈夫なので、1週間くら

い水につけておくと、白い根が出てきたりします。


このような状態は、花屋の商品としては古くなっているということで歓迎

されません。

しかし、個人的には、植物の生命力の強さを表しているので、子供たちに

ぜひ見せたいと思うのです。



 ◇もし、花がおじぎをしてしまったら


チューリップ、バラなど、首がまがりやすい花の水揚げをするとき、花屋

では、新聞紙等でしっかり包み、そのまま水揚げをしてやります。


ご家庭でも、ちょっと首をまげそうな花があったら試してみてください。

きっと元気をとりもどします。

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


花を長持ちさせるための方法をいくつか書いてきました。

そのどれ一つとっても、人の思いやりがなければ続かないことだと思います


花を育てていく上で、軽い音楽を流すと成長を早めるとか、花に語りかける

と花がそれに応えてきれるような話を聞いたことがあります。


人の気持ちと花は、必ず通じ合えるということでしょうか。


そして、心から花を見つめ、花にふれ、花を愛することが、花の命を伸ばす

のはもちろんのこと、それ以上にあなた自身の命を伸ばすことにつながって

いると思うのです。



人と花とのふれ合いから、そこに小さな幸福が生まれたら、生命ある花も

どんなにか喜ぶことだろうと思います。





人気ブログランキングへ


posted by 夏島 洋 at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 花を長持ちさせるために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。