2010年03月23日

切り花は、茎の切り口が大切


「キクの花は長くもつからいいけど、バラなどはすぐ枯れてしまうので

困る」 というような話をよく耳にします。


しかし、切り花になったということは、その時点で植物は仮死状態になって

いるということです。


そのま放っておけば自然に枯れていくわけで、それをいかに生き生きと

長持ちさせるかということで悩むのは、いわば人間の勝手というものです。


切り取られる前の植物は、根から根圧で水分を吸い上げます。

そして、茎の導管を通って花や葉の毛細血管まで運んでいき、葉面から水分

を発散させるという作業を繰り返しているのです。


根が切り取られた状態の切り花は、根から水分や養分を吸い上げる代りに、

茎の切り口から吸い上げることになります。


茎の切り口が、根の代役になるわけですから、大切に扱わなければなりま

せん。


普通、葉がしおれる状態というのは、茎の切り口の導管から吸い上げる水分

と、葉面から蒸散される水分とのアンバランスで起こります。


また、切り口に次のような異常が発生すると、しおれる原因になります。

 1・茎の切り口の導管に、バクテリアが繁殖して切り口が狭くなって

   しまう。

 2・茎の切り口の導管に、気泡が入って、水の上昇を妨げてしまう。

 3・茎の切り口から、乳液を分泌して切り口をふさいでしまう。


などです。

これらは、十分に水分を通さない状態、いわば水の下がった状況といえます

そこで、水を上げること(水揚げ)が必要になってきます。


その方法としては、

 1・切り口を切って新しくする。

 2・切り口の消毒をする。

 3・葉面から蒸散を防ぐため、葉を少なくする。

 4・葉面に湿気を与えて、表皮細胞から水分を吸収させる。


などです。

切り口が大切だというのは、導管があるからです。

切り口を再度切って新しくするにしても、切れない刃物で切ったのでは導管

がつぶれてしまって何にもなりません。


ハサミより、ナイフのほうがスパッと切れると思いますが、ハサミを使う

場合も、よく切れるものを使って下さい。


そして切り口は、ななめに切り落とせば断面が広くなり、水を揚げやすく

なります。

また、花器は常に清潔にしておき、花瓶等を洗うとき、時々は漂白剤などで

殺菌消毒してやります。





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posted by 夏島 洋 at 21:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 花を長持ちさせるために | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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