今、一番買いたい花というと、約40%の人が、バラと答えるそうです。
日本の花の生産量からみると、キクが第1位ですが、これはほとんど業務用
(ようするに葬式用)が占めています。
なので、店頭で売られている花となると、バラとカーネーションということ
になります。
こうした需要を反映してか、最近は特に、ヨーロッパのバラ、たとえば、
中国のコウシンバラや、日本のイノバラが交雑されて、多くのタイプが
できています。
これはちょうど、西洋文化と東洋文化の交流によって、新しい文化が創造
されていく縮図のようで、興味がそそられます。
これだけ多くの品種が出て、目まぐるしく変化する花は、ほかにはありま
せん。
それだけ、多くの人が関心を持っている証拠ともいえます。
バラ作りの名人から言わせると、良いバラは重いといいます。
これは、バラ全体の栄養バランスがよくとれて充実していることを意味して
います。
バラを選ぶときは、まずイキイキした感じで花型が整っているものを見つけ
ます。
そして、種類によって、異なることもありますが、葉の色は濃いめのものを
選ぶとよいです。
家庭用に買うときは、二部咲きくらいのもの、贈り物として買うときは、
五分咲きから六分咲きのものが華やかです。
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よく売れ残ったバラは、ドライフラワーにして売れるから一石二鳥でいいね
という人がいます。
しかし、売れ残ったバラをドライフラワーにしても、決してきれいな
ドライフラワーには仕上がりません。
よい状態のドライフラワーを作るのでしたら、やはり、一番よい状態のもの
で作らなければなりません。
